夫は熊本生まれの熊本育ち。かたや私は横浜や大阪で育ったので
自然に触れ合う機会が少なく山に囲まれ、水のきれいな場所とは無縁で
生きてきました。嫁いでくるまでは。
熊本に嫁いできた当初は交通の便も悪く自動車がないと不便な所だという
印象でありました。
良い所は優しい人ばかりで、子供を育てるには良い環境であり、自然に
囲まれているので子供は伸び伸び育つのではないかと思いました。
夫に言わせると山や海、川はきれいなもので、汚れていることのほうが
おかしいといいます。確かにそうです。
夫は自然の有難さがわかっていない、ドブのような川しか知らない者の
気持ちは分からないなという印象。
ふと夫が「トンカラリン」って知ってるか?と尋ねました。
藪から棒に「トンカラリン」?・・???
何でも熊本県北部にある隧道遺構だそうで、それが「トンカラリン」と
呼ばれているそうです。
「トンカラリン」の名の由来は、この遺構に石を投げた時に「トンカラリン」
という音がしたそうで、その名がつけられたということです。
そんなものがあったのか・・・今まで黙っていたの?
私が時代劇や歴史的な史跡を巡るのも好きだということを知ってて
黙っていたのか?
夫曰く「そういうものがあるのを忘れてた」ということです。
それで訪れてみたのですが・・(随分前です)
遺構というので塀やフェンスで仕切られているかと思いきや、自然がいっぱいの
所で誰でも気軽に訪れることができる場所でした。誰もいませんでしたが。
用水路か排水路にしか見えないのですが・・
中を覗くと階段状の物が。人が出入りする所かな?
割れ目の奥はずっと先まで続いているようです。虫や蛇が苦手な私には
無理でした。
脇に瓶が置いてあるのはお酒のようです。お供えのように見えました。
確かにこれは人の手で造られた構造物であるそうです。
発見された当初は「排水路説」が有力で大した調査もされていなかったようです。
再調査される前、昭和50年代に作家の松本清張氏(故人)が現地を調査して
邪馬台国「シャーマニズムに関係した鬼道ではないか」と推論したそうなんですが、
その後に「排水路説」で落ち着いたということです。
しかし平成5年6月に集中豪雨がこの地を襲った際に、現地の排水路が甚大な被害を
受けたものの、このトンカラリンには一切の損害がなかったそうです。
その後、排水路説では矛盾が多いということになり、詳細な再調査が行われる
ことになったそうです。
そして「トンカラリン」は未だ謎のままであるようです。
遺構の傍に可愛い黒ニャンコが。ミステリ~
なんかな~謎ってそそられます。
どうしたのハル?どんよりして。
何のヤキモチかわかりませんが、謎は深まる「トンカラリン」
その後調査はどうなっているのか?なんの発表もないようですが・・
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