報道で大阪の産科医院の前に生後間もない男の子が放置されていたということ
だった。
何枚もの毛布でくるまれていたということだった。
子供を平気で殺める親もいる中、この子を放置した人にも愛情はあったの
だと思う。
この寒波の中に生まれたばかりの子が屋外に放置されていたらどうなったことか。
せめて毛布で寒さから守ろうという気持ちはあったのだ。
その気持ちがあればどこかに相談できなかったのだろうか。
それが残念だ。
放置された子は、その後どうなるのか。施設や里親といったところに行くのか。
成長し、自分の出生の事実を知った時、どう感じるだろう。
自分のルーツが分からなというのは辛いことだと思う。
勿論その人にもよると思うが、気持ちが不安定になり、悪い感情に圧し潰され
はしないか。
私の母は幼い時に亡くなった。
亡くなる１年前までそれまで別居していた父と復縁し、３人で暮らし始めて
しばらくしてのことだった。
あのまま母と二人暮らしであったなら私は一人取り残されていただろう。
その後、鬼のような女が後妻に入り、父は私を守れなかった。
親戚の家に預けられ（それも後妻が仕向けたこと）、死んだ母と父がどうして
別居していたのか、自分の生まれた場所はどこなのか等々親戚の人に色々
聞いて、その都度納得をした。
父親は面倒なことがあるとすぐ逃げるらしい。
母と私の存在が煩わしくなったのだ。
私が生まれてしばらくは父は真面目に働いて私と母を養っていたようだが、
生来の酒好きで、母との口論が絶えなかったそうだ。
叔母が言うには母に手を上げることだけはしなかったらしい。
私には別だが。
私は幼い頃父親にバケツに入った水を頭から掛けられ大泣きしたことを
覚えている。
当時の年齢は分からないが、私がそれを覚えていたことに母が驚いていた。
父親は大声を出し、手を上げる男だった。
そんな生活がいやになり、母は私を連れて家を出たそうだ。
その後のことは断片的に覚えているが、母の実家に預けられた時も辛かった。
叔父が（私とは血縁）私に大変つらく当たるのだ。
幼い私は毎日のように鼻血を出していた。殴られたとかではなく、ストレスで
そうなったようだ。
私が働いていた職場の上司が強いストレスを感じ鼻血が止まらないという
症状を起こしていた。
今思えば幼い私もそうだったのかもしれない。
子供を虐待する人間はクズだ。生きている価値なんてない。
幸い母親の実家は祖父母と叔父の奥さんが優しい人で私をかばってくれて
いた。
その時、母はどこにいたのだろう。それを教えてくれる人はもういない。
自分のルーツが辛うじてわかる私でさえ知りたいことがある。
まして置き去りにされ、親の名前も分からないなんて、放置した人は
そんなこと考えたことがあるのか？
確かに虐待され殺されるよりましだろう。だが人の人生はそういうものじゃ
ないだろうに。
生まれた人間がみんな平等に幸せになればいいのに。
そうすれば戦争なんて起こらないだろうし、「ウイルスを作ってワクチンを
売って世界を牛耳ってやる」なんて思う人もいないだろうに。
あ～～あ、また昔のことを色々思い出してしまった。子供の頃のことは
あまり思い出したくない。年のせいか・・
友達のことは別だ。いい友達に恵まれた。それだけは私の財産だ。
えっ、父さんがハルとチビを差別してるってか？
父さんの布団でスヤスヤ睡眠中のチビ。夫は笑って見ておる。
かわいいね。
まあ、そうかな・・ハルにはよく「ハルの馬鹿」とか言うよね。
何て格好で寝てるんだ。(笑)
子供を放置した行為は、その子のことは一生心から消えないはず。
死ぬまで苦しむことになる。その覚悟があってやったのだろうね。
子供を望む人は沢山いるのに、虐待したり放置したりする人にはポンポン
生まれるんだ。不思議だ・・
世の中不公平だ
いらしてくださってありがとうございます。
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