はるの玉手箱

ニャンコと熊本・九州情報

愛し方、愛され方

先週末「夏目友人帳展」に行った。

 

以下「友人帳」と書く。

 

友人帳の作者は熊本県出身の「緑川ゆき」さんという方だ。

 

随分前からアニメ化されていて恥ずかしながらアニメを見たのがつい最近のこと。

 

ニャンコ先生」という名前はたまに耳にしていた。

 

動画サイトでアニメを見てすぐファンになった。

 

優しさに溢れたアニメだが一方悲しみも同じくらい表現されているように感じる。

 

主人公の「夏目貴志」は幼い頃母親、父親を相次いで亡くし、親戚の家をたらい回し

されて生きて来た。

 

アニメの中で時折その身を寄せた家庭のことを触れているが、小さい頃から妖

(あやかし)が見えていた貴志を誰もが気味悪がり、疎まれていた。

そして厄介払いしたいと考えていた。

 

そこに現れたのが心優しい「藤原夫妻」。

 

夫の滋氏は寡黙だが貴志の名を呼び捨てにし家族同様に貴志を接する。

妻の塔子さんは料理好きで貴志のお弁当もせっせと作り、いつも貴志を気に掛ける。

 

アニメでフィクションで・・というのは解っているが、共感できる部分が多くある。

 

私も幼い頃母親を亡くした。

 

当時は父親も一緒だったが、亡くなる1年ほど前までは母親だけだった。

 

二人は別居しており、母は私を育てるため一生懸命働いていた。

私は幼かったが母親が働いている姿は理解できた。

 

一時期、もっと小さい頃親戚の家に預けられていた期間があった。

 

母の兄の家。母の実家だ。

 

みな優しかったように記憶している。叔父以外は。

 

叔父は仕事から帰ると常に私に罵声を浴びせていた。私がなぜ叱られているのか

理解するには幼かったように思う。

 

今でもその記憶だけは鮮明に残っている。

 

叔父が帰ると私は部屋の奥に隠れたものだ。その時の記憶が胸を苦しくする。

 

祖父母や叔父の奥さんはとても私に優しかった。

 

奥さんは裁縫をしていて私に手作りの洋服を作ってくれていた。

 

そのことも記憶にある。

 

それから私はよく鼻血を出していた。大量に。

 

祖母と奥さんが洗面器を持ってオロオロしている姿も覚えている。

 

子供が鼻血を出すことはよくあることなのかもしれないが、それが大量出血だと

話が違う。

 

私が大人になって、それがストレスの為だったということに気が付いた。

 

私の周りにストレスで大量の鼻血を出している大人を見た経験があるから。

 

医師にはストレスが原因と言われたそうだ。

 

物心ついた幼い子供でもストレスは感じるのだ。

 

それが大人になってからどういう影響を及ぼすか実感できる。

 

年のせいで物忘れが・・なんていうお年頃だが、そういった過去のトラウマは

容易に拭い去ることができないものなんだな。

 

私は子供を一人授かった。幸いというか夫とは今も一緒に居る。

 

まあ空気のような存在かな?

 

虐待を受けて育った者は自身の子供に虐待をする傾向にあるという調査結果

があるそうな。

 

それはそうだろう。愛されるべき子供時代が虐待を受けて悲惨な状態であったら

難しいかもしれない。

 

だからといって自分が虐待していい理由にはならない。反面教師として必死に

子育てをしている人だっているのだから。

 

私の子供は一人。何人も育てる気持ちにはなれなかった。

 

私は子供の頃は厳しい環境だったが、私の子供は周りの手助けがあり、良い子に

育ってくれた。(親ばか?)

 

夫の両親が常に気にかけてくれて、それに私を気にかけてくれていた親戚も心配を

してくれていた。

 

今では一人っ子の息子の将来のためにと従妹たちとの交流を密に取ろうとまでして

くれている。

 

感謝しかない。

 

人の愛し方はそれぞれ。愛を感じる状況もそれぞれ。

 

どこかで、どんな形でもいいから誰かが気にかけているという思いやりを感じたら

幸せだと思う。

 

友人帳もそういうシチュエーションが感じられる。(私の中で)

 

貴志の胸の内に何とも共感できる部分が多いので、昔のことで愚痴ってしまった。

 

貴志にも藤原夫妻という愛すべき大切なものができた。

 

彼らを守るため、本当の自分を隠しながら・・

 

悲しい場面だけではなくニャンコ先生のボケもあり、笑うシーンもあるから

悲壮感漂うアニメではない。

 

ストーリーに切なくもあるが優しいフレーズの音楽も相まって、まだ見ていない人にも

勧めたいアニメである。

 

私にも愛すべき、守るものがある。(家族以外に)

 

f:id:Harufuku:20210804135053j:plain

そう?そう感じる?

 

f:id:Harufuku:20210804135114j:plain

ハル・・・

 

お部屋を散らかしたのはだ~れ~だ

f:id:Harufuku:20210804135149j:plain

そうだね。母もそうじゃないかと思ったんだけど。

 

可愛いハル。こやつは母の弱点を知っているのだ。愛され上手な奴め。

 

人吉の花火大会のポスターは友人帳だったんだ。

今年の花火大会は時間を短縮して開催の予定だそうだ。

 

ポスターもできていた。

f:id:Harufuku:20210804145111j:plain

ちょっと見にくいが、貴志と藤原夫妻、塔子さんに抱っこされたニャンコ先生

家族の写真のようだ。

 

友人帳と熊本県「人吉・球磨での優しい時間」と題された動画もいい。

www.youtube.com

 

いらしてくださってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。

👇ポチっとしていただけると励みになります。

  


人気ブログランキング 

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村